名古屋を中心に東海地域で活動しているファイナンシャルプランナーのまえだです。
本日はお金の置き方、預け方について私なりの考え方をお伝えします。
ここ1年ぐらいのご相談で多くなったのは「運用をしてみたいのですが、どうすれば良いでしょうか?」というご相談です。
今まで学校でも会社でもお金の運用については教育がなかった我々日本人にとっては運用はよく分かっていません。
運用は相談者の資産状況や経験や生活状況によって何から始めたら良いかは変わってきます。
まず今回はこれまでに貯蓄は貯まっているけれども運用はまだしたことがないという人に向けて始めにするアドバイスをお伝えします。
①お金を用途別に分ける
お金に色はついていないのでこのお金は何に使うかは誰も分かりません。
しかし使い方によってお金をどこに置いてほうが有利になるのかは変わってきます。
用途を考える時には時間を意識すると簡単です。
・短期
・中期
・長期
この3つで考えてみましょう。
まず始めに「短期」のお金とは生活費や何かあった時にすぐ使えるようにするお金のことです。
運用をするにも何か急な出来事が起こった時に解約してしまったら損をすることもあります。
ある一定金額は普通預金などで確保しておくと気持ちも楽になります。
この短期の考え方は色々と考え方はありますが、私がお客様に伝えているのは生活費の6ヶ月分程度あれば十分でしょう。
月の生活費が20万円であれば
20万円×6ヶ月=120万円
あれば十分でしょう。
ほとんどのお客様に今までの人生で急に何かお金が必要になった経験を聞くとほとんどありません。
自営業の方や来年引越しの予定があるなどある程度使う目途があるのであればそれ以上に必要になることも考えましょう。
次に「中期」で使うお金のことを考えましょう。
目安としては2年~長くて10年以内に使うお金を考えて下さい。
例えば5年後に自動車を買い替える予定や住宅資金の頭金を貯めているなど数年後に使う予定があるお金のことになります。
この中期で考えるお金は人によっては使う予定がないという方もいらっしゃいますね。
最後に考えるのが「長期」になります。
目安は10年以上先になるようなことになります。
例えば老後の資金や子どもの大学の授業料などが考えられます。
長期のことは皆さん誰でも起こることになります。
いつかは必ずその時を迎えることにはなりますね。
あとはこの短期・中期・長期にはそれに合った金融商品をあてはめていくということを考えると分かりやすくなります。
・短期は預金
銀行預金は超低金利でお金がまったく増えません。
しかしいつでもお金が引き出すことができることが最大のメリットです。
・中期は投資信託・株式・債券
中期の金融商品にもある程度の流動性は必要です。
しかし預金みたいにまったく増えないところにお金を置いておくのもリスクになります。
これぐらいは何年後に使いそうだなということであればリスクは低い商品で預金よりも高い金利が望める商品がいいですね。
・長期は保険・株式・外貨・投資信託
10年以上先の運用になる場合には先程の株式や債券に外貨の商品も考えてみましょう。
外貨商品は為替の変動がありますが、一定金額を購入するようなドルコスト平均法などを使い為替の取得価格を安定させることをすると良いでしょう。
また保険商品を使うと税金のメリットにもなり保障もあります。
10年以上の運用であれば保険は有効な運用の1つになるでしょう。
例えば500万円の預金がある方でも
生活費(20万円)の6か月分(120万円)は預金においておいて、
5年後に車を買い替える予定で予算200万円は個人向け国債や社債などで運用する。
そして残りの120万円は長期運用として保険や外貨、投資信託で運用する。
お金の使い道を考えて運用するように考えてみましょう。
よく分からないから預金に置いておくのもこれからはリスクですよ。