名古屋を中心に東海地域で活動しているファイナンシャルプランナーのまえだです。
先日は2016年の世界経済の動向として大切なABについてお伝えしました。
Aはアメリカの大統領選。
BはイギリスのEU離脱。
の2つのことについてお伝えしました。
アメリカ大統領選前に為替は大きくは変動しにくいこと。
次の大統領の方針により世界経済の動向が大きく変わることです。
イギリスのEU離脱は一時的な変動はあったものの落ち着きを取り戻している。
イギリスの株価はポンド安を背景に上昇したが下落に注意しておこうということです。
今日はABCのCの部分についてお伝えします。
C(China)中国を含めた新興国経済の下落に注意です。
グラフは過去1年間の上海総合指数になります。
今年の1月に上海の株価指数は大幅に下落し世界経済に大きな影響を与えました。
中国は株式市場の歴史も日本や欧米諸国と比べると浅く個人投資家の割合が多くなっています。
昨年の8月にも急激に株バブルがはじけて大幅な下落がありました。
個人投資家が多いことは安定には欠けます。
株価下落の心理が働くとそれにつられて下がることがあります。
実態経済とは違って動くことも多々ありますね。
ここ最近の中国の経済統計を見てみると年初の頃よりも状態は良くなっている傾向があります。
自動車の販売件数は8月も前年対比で10%増となっており、不動産価格も都市部以外でも上昇する都市が増えてきました。
製造業の先行きを示すPMI指数も8月は予想を上回り50.4となっています。
為替相場が元安米ドル高になっているので、中国の輸出企業にはやりやすい状況になっています。
もし元高になってくることがあれば中国政府は為替の調整をすることも予想されます。
上海の銀行間金利を見ても1週間の金利が上がっていることは気になりますが、1ヶ月後先や3ヵ月後の金利は下がっているので今は安定していると見えます。
中国経済は今年いっぱいまでは大きな動きはなさそうですが、アメリカの経済からの影響があるかもしれないので外部の影響を気にしておきたいですね。