名古屋を中心に東海地域で活動しているファイナンシャルプランナーのまえだです。
昨年末から早起きの習慣をつけています。
朝は早く起きるだけでは意味なくて、
その時間をどう使うかが大切だと教えていただきました。
この時間を自分のためだけでなく、
何かを伝えていくことに時間をつかっていきます。
その一環として
最近更新が少なくなったブログを通して、
生活の為になる情報をお伝えしていこうと思いました。
今日のテーマは
「年金は何歳からもらえるのか?」
についてお伝えします。
1月17日の日本経済新聞の朝刊1面にもありましたが、
政府検討で「年金受給開始70歳超も」とありました。
これを見た人は「ついに・・」と感じられたのではないでしょうか?
しかしこの記事をしっかり見てみると
全員が支給開始が遅れるわけではないんです。
まちがった認識をしてはいけないので、
少し内容を解説します。
元々年金は原則65歳から支給開始となっています。
しかしあくまでも原則になりますので、
65歳じゃなくても良いのです。
60歳から70歳までの間で受給を開始するようなルールになっています。
だったら早くもらったほうが良いのではと思いますが、
何歳から支給開始されるかによって
受給額は変わってきます。
65歳を基準として
1ヶ月単位で支給開始をずらせます。
前倒しすれば
1ヶ月ごとに0.5%削減です。
例えば63歳から受け取りたい方は
0.5%×36ヶ月=18%down
となります。
仮に65歳からもらえば年金が年間100万円だったのであれば、
63歳から受け取ると年間82万円になります。
反対に受給開始を遅くすることもできます。
なぜ後にするのかというと、
現在は定年も65歳になる企業も増えてきており、
70歳まで働くという方もめずらしくなくなってきています。
給与を受け取っている時は年金は受け取らないということも出来ます。
すぐに受け取らないのであれば、
先程とは逆で年間の受給額が増えるということになります。
1ヶ月受け取りを遅くすると0.7%上乗せになります。
70歳まで働くので受け取り開始を5年遅くすると
0.7%×60ヶ月=42%up
ということになります。
先程と同じで仮に100万円の受給予定であったのであれば、
100万円×142%=142万円
を年間受け取れることになります。
ではここで本題の70歳超えの支給年齢とは何かというと
現状は後倒しできるのが最高で70歳だったものを
71歳、72歳と遅くすることを組み入れていく事になります。
昨今は働き方改革で、働く年齢、何歳まで働くかは分かりませんが、
今の高齢者よりも現役世代は長く働くことになることが想定されます。
受け取り開始を遅くすれば、
100歳まで生きるように長生きすれば年受取額総額は増えます。
今回の政府検討はあくまでも受給開始が全員遅くなる
ということではありませんのでご安心ください。
ただいつも言われていることですが、
長生きする時代に今の年金制度は追いついていないため、
これからも制度の改定はあることが想定されます。
公的年金だけに頼るのではなく
自分の資産形成も取り組んでいきましょう!
参考資料
日本経済新聞:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO25752900W8A110C1MM8000/
日本年金機構:http://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/roureinenkin/kuriage-kurisage/20140421-06.html