名古屋を中心に東海地域で活動しているファインシャルプランナーの前田です。
本日はディズニーランドの1デーパスポートから読み解く
お金のお話をお伝えします。
みんなが大好きなディズニーランドですが、
今の東京ディズニーランドの1デーパスポートの値段をご存知でしょうか?
現在、2019年10月以降は大人1人7,500円となっています。
小学生の子どもは1人4,900円です。
家族4人で遊んだ場合、1日24,800円になります。
私のイメージとして高いなぁという印象です。
名古屋から新幹線で行って宿泊して、
遊んでパーク内で食事すれば軽く10万円はいきますね。
ディズニーランドは東京だけではなく、
世界各地にもありますが、世界の値段はどうなんでしょうか?
例えば中国です。
上海は8,824円で香港8,811円です。
続いてディズニー発祥の地であるアメリカです。
カリフォルニアのディズニーランドはなんと13,934円になります。
日本の1.86倍です。
(2019年10月末時点)
私達はいつも日本の範囲内だけで考えていることが多いです。
少し視野を広げてみて世界から見てみると、
東京ディズニーランドは割安であるということです。
これは東京ディズニーランドの経営努力により、
割安に抑えられているということではありません。
我々は気づかないうちに世界からみた所得が下がっているということです。
かつてはジャパンドリームと言われていることもあったように、
アジアの人達は日本に出稼ぎにきて、母国へお金を仕送りするということがありました。
現在は日本の給料は安いと思われていることになってきています。
同じ仕事を選ぶのであれば、日本よりもアメリカなど他の国を選んだ方が所得が高いということです。
日本人の平均所得はここ20年間でほぼ横ばいまたは下がってきています。
いずれは私たちが今後海外旅行に行きたいと思ったとしても、
外国の商品は高くて買えないということになるかもしれません。
事実アメリカのサンフランシスコでは
家族4人の世帯で年収1400万円の場合は
低所得者とみなされます。
日本で年収1400万円であれば
誰もが羨む高所得者ですね。
今度は東京ディズニーランドのチケットを過去と比べてみます。
先程もお伝えしましたが、現在の東京ディズニーランドの1デーパスポートは7500円です。
東京ディズニーランドは現在36周年です。
開業当時の1デーパスポートの価格はいくらでしょうか?
開業当時の価格は大人1人3,900円でした。
現在のほぼ半分です。
平均すると毎年2%前後上昇してきたことになります。
経済協力開発機構(OECD)によると、
1997年のの実質賃金を100とすると、
2018年の日本は90.1と減少してきました。
日本企業は賃金の上昇には極めて慎重であります。
一度上げてしまった給料は下げることが出来ない。
また景気が後退した時にはリストラをすることも出来ない。
慢性的に掛かってくる給与のベースアップはなかなか出来ていません。
ここまでお給料は下がり、物の値段、サービスの価格は上昇してきました。
我々が今すべきことは何か?
日本の常識は世界の非常識である
考え方を変えていかなければなりません。
世界から見たら安い日本となってきています。
日本人はけっしてお金持ちではない。
世界の成長に日本もついていけるように努力することが必要です。
個人としては収入を増やす手段を考えて行動すること
最低限の生活をするにも資産運用は必須になります。